TOC(Theory of Constraints)理論

「ザ・ゴール」の著者、ゴールドラット博士が開発した全体最適マネジメント理論TOC(Theory Of Constraints)について少し考えてみた。

ザ・ゴール

ザ・ゴール

繋がりとばらつきのあるシステム

組織の中における仕事の流れをみてみると、例えば、営業→設計→生産設計の仕事の中で、全く同じ能力を前提で考えるのは無理がある。

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仕事は左から右へつながって流れているが、個々の組織が1日に処理できる能力には、それぞれ20, 15, 10, 12, 16とばらつきがある。 このシステムの中で1日のアウトプットとしては、10になる。

ボトルネックの10以上アウトプットが出ることは不可能なのである。

ボトルネックが分かっていれば、ボトルネックに対策を打てば、ボトルネックボトルネックでなくなり、システム全体の生産性も上がるはずである。

しかし、それを実践するのは現実には困難なことが多い。 なぜなら、みんなが一生懸命働いているのにボトルネックになっているのは、ボトルネックだとわかっていても簡単に増やせないリソース、 例えば、優秀な人や高価な設備のことが多い。

ボトルネックだとわかっていても簡単に増やせないリソースにこそがボトルネックになりがちである。

簡単に増やせないリソースとは、言い換えると希少リソースである。 その希少リソースの仕事の中身を調べてみると、本当に優秀な人しかできない仕事をしているかというと必ずしもそうでは無い。

「1日のうちで、自分しかできない仕事を集中している時間はどれくらいあるだろうか?」

システム全体の製薬となっている希少リソースが本来もっている能力を発揮していることは現実には驚くほどすくない。

繋がりとばらつきのあるところには、どこかに必ず制約がある。そこに集中することが全体に成果をもたらす。

制約にフォーカスを当てた議論は大事

下記のことは、下記本から引用しました。非常にわかりやすく考える視点が多いです。 また触れたいです。